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シロアリ被害と聞くと「家が倒れるのでは」と不安になりますが、業者選びのポイントさえ押さえれば、落ち着いて対応できます。
この記事では、日本しろあり対策協会の資格制度など公的な目安をもとに、信頼できる業者の見分け方と、実際に依頼できる5社を比較しました。
費用相場や、自分で対応できる範囲、契約前に確認しておきたい注意点も状況別に整理しているので、迷ったときの判断材料にしてください。
この記事で分かること
- 信頼できる業者を見分ける5つのポイント
- シロアリ駆除業者5社の比較と特徴
- 自分でできる範囲とプロに頼むべきサイン
- 契約前に確認しておきたい注意点とトラブル回避法
シロアリ駆除業者を比較する5つのポイント
協会加盟・資格保有の有無
公益社団法人 日本しろあり対策協会は、1964年(昭和39年)に「しろあり防除施工士」という資格制度を創設しています。
この資格を持つ人は、シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工に関する知識を身につけたうえで、協会が定める「防除施工標準仕様書」に沿って施工を行い、協会認定の薬剤を使用します。
依頼先を選ぶときは、会社の規模や広告の派手さよりも、こうした資格保有者が在籍しているか、協会に加盟しているかをまず確認するのが基本です。公式サイトの施工士検索ページで、社名や所在地から在籍状況を調べられます。
料金の明瞭さ(追加料金なし・見積もり無料)
国民生活センターには、「約500円〜」「約1,000円から」といった格安表示にひかれて依頼したところ、作業後に十数万〜数十万円を請求されたという相談が寄せられています。
事前に金額の説明がないまま作業が進み、終わってから高額請求される点が共通しています。
見積もり時点で、施工範囲・薬剤費・出張費・追加費用が発生する条件まで書面で明示されているかを確認してください。「詳しくは現地で」としか答えない業者は避け、電話やメールの時点である程度の内訳を出してもらえるかを見ておくと安心です。
保証・アフターサービスの内容
保証年数や適用条件は業者ごとに設定が異なり、業界共通の統一基準があるわけではありません。
「保証◯年」という言葉だけで安心せず、再発した場合に無償で再施工してもらえるのか、点検だけで薬剤の再散布は別料金になるのか、契約書・保証書の記載を必ず確認してください。
口頭説明と保証書の内容が食い違っていないかも、契約前にその場で照らし合わせておくと、後のトラブルを避けやすくなります。
実績・口コミの豊富さ
創業年数や施工実績件数は、その業者が長く事業を続けてきた目安にはなりますが、それだけで安全性が保証されるわけではありません。
口コミサイトの評価も、投稿数が極端に少なかったり、良い評価だけが不自然に並んでいたりする場合は参考程度にとどめましょう。
複数の情報源(公式サイト・口コミサイト・比較サイト)を横断して確認し、悪い評価が具体的にどんな内容かまで目を通しておくと、実態に近い判断ができます。
自社施工か業者紹介(仲介)かの違い
「自社施工」の業者は、見積もりから施工までを自社スタッフが一貫して行うため、料金や品質が比較的把握しやすいという特徴があります。
一方「業者紹介(仲介)」サービスは、複数の登録業者から条件に合う一社を紹介してもらえる分、実際に作業するのは登録業者であり、仲介手数料が料金に含まれていることがあります。
どちらが優れているというより、「一社にまとめて任せたいか」「複数社を比較してから選びたいか」という希望に合わせて選ぶのが基本です。
シロアリ駆除業者 比較表
| 業者名 | こんな人向け | 料金目安 | 保証 | 対応エリア |
|---|---|---|---|---|
| シロアリ110番 | まず複数業者を比較したい人 | 加盟店により異なる | 加盟店により異なる | 全国 |
| シロアリ駆除のキャッツ | 東北〜東海エリアで実績重視の人 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 東北地区〜東海地区 |
| サンキョークリーンサービス | 関東在住/自社施工で任せたい人 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木 |
| 街角シロアリ駆除相談所 | まずは無料相談から始めたい人 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 株式会社テコラ(10年保証のシロアリ予防) | 長期保証を重視する関西在住の人 | 10坪単位で設定(総額は要問い合わせ) | 10年(築12年以内は修繕保証、築13年以上は施工保証) | 大阪府全域・奈良県北西部・兵庫県・京都府・滋賀県・和歌山県の一部 |
出典:キャッツ公式サイト/ サンキョークリーンサービス公式サイト/ 街角相談所公式サイト/ テコラ公式サイト(シロアリ予防工事について)
おすすめシロアリ駆除業者5選
シロアリ110番

全国のシロアリ駆除業者を紹介するマッチングサービス。一括で複数業者に相談・見積もりを取りたい人向け。
実際の施工は提携する加盟店が行うため、料金・保証・対応スピードは依頼先によって異なる。
料金:加盟店により異なる 保証:加盟店により異なる 対応エリア:全国
シロアリ駆除のキャッツ

出典:キャッツ公式サイト
床下の防除・防腐を専門に扱う業者で、対応エリアは東北地区から東海地区。豊富な施工実績を掲げており、床下環境の維持に力を入れている。
料金・保証の詳細は公式サイトの見積もり・問い合わせで確認する必要がある。
料金:要問い合わせ 保証:要問い合わせ 対応エリア:東北地区〜東海地区
サンキョークリーンサービス

シロアリ駆除・ねずみ駆除・害虫駆除を手がける関東エリアの業者。自社スタッフによる責任施工とアフターフォローを掲げ、明朗会計・無料見積もりを特徴としている。
対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木。
料金:要問い合わせ 保証:要問い合わせ 対応エリア:関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木)
街角シロアリ駆除相談所

出典:街角相談所公式サイト
暮らしのトラブル相談を幅広く扱う「街角相談所」のシロアリ駆除窓口。まずは無料相談から始めたい人向け。
具体的な料金・保証・対応エリアは案件ごとに異なるため、相談時に確認する。
料金:要問い合わせ 保証:要問い合わせ 対応エリア:要問い合わせ
株式会社テコラ(10年保証のシロアリ予防)

出典:テコラ公式サイト
業界で主流とされる5年保証に対し、10年間の防蟻保証を掲げる関西エリアの専門業者。
築12年以内の建物には修繕費用を最大300万円まで負担する「修繕保証」、築13年以上には「施工保証」を用意している。長期保証を重視する人に向く。
料金:10坪単位で設定(総額は要問い合わせ) 保証:10年 対応エリア:大阪府全域・奈良県北西部・兵庫県・京都府・滋賀県・和歌山県の一部
費用相場
シロアリ駆除の費用は、建物の広さだけでなく、被害の範囲・使用する薬剤の種類・予防施工か駆除施工かによって大きく変わります。
今回、公的機関や業界団体が公表した統一的な相場統計は確認できなかったため、断定的な金額は記載しません。
| 建物の広さ目安 | 費用が変わる主な要因 |
|---|---|
| 20坪前後(小規模) | 被害範囲が狭ければ費用も抑えられやすいが、床下の状態によって変動 |
| 30坪前後(一般的な戸建て) | 予防施工か駆除施工かで金額の幅が大きく変わりやすい |
| 40坪以上(大規模) | 床下の構造が複雑な場合、追加の作業が必要になることがある |
金額を比較するときは、坪単価や総額だけでなく「その金額に何が含まれているか(調査・薬剤・保証・アフター点検)」を必ず見積もり内訳で確認してください。同じ表示金額でも、含まれる作業範囲が業者によって違います。
自分でできる範囲とプロに頼むべきケース
市販品で対応できる範囲
ホームセンターなどで購入できる木部用の忌避剤・防蟻スプレーは、シロアリを寄せ付けにくくする目的の製品であり、すでに床下に広がった被害を根本から取り除くものではありません。
目に見える範囲に薬剤を塗布しても、壁の中や床下の奥まで届いているとは限らず、「見えなくなった=いなくなった」とは言い切れない点に注意が必要です。市販品はあくまで応急的な対応、または予防的な備えとして考えるのが実態に近い使い方です。
プロに頼むべきサイン
床を歩いたときにたわみや沈み込みを感じる、春から夏にかけて羽アリが室内で大量に発生する、基礎の外壁や床下の柱に土でできた通り道(蟻道)が見られる。
こうした状態は、被害がすでに構造材まで進んでいる可能性を示すサインです。市販品で様子を見るのではなく、しろあり防除施工士のいる業者に床下点検を依頼する段階に入っています。
自分で対応する場合のリスク
薬剤の使用量や散布箇所を誤ると、シロアリが薬剤のない場所へ移動して被害が別の箇所に広がることがあります。
また、床下に自分で潜って点検する場合は、構造や配線を傷つけてしまう危険もあります。被害の範囲を正確に見極めるには専門的な点検が必要なため、迷った段階で一度プロの無料点検を利用するのが安全です。
依頼前に確認しておきたい注意点
見積もり受領から契約までの判断フロー。相場とのかけ離れ、または契約を急かす営業のどちらかに当てはまれば、いったん保留して相談窓口に確認する。
相場から極端に外れた見積もり
極端に安い金額は、床下の一部しか点検・施工していなかったり、後から「別途費用が必要」と追加請求されたりする入り口になりがちです。
逆に高すぎる場合は、必要のない工事まで一式に含めている可能性があります。上の「費用相場」「比較表」で挙げた確認項目に当てはめて、金額だけでなく内訳を見比べてください。
アポなし訪問・契約を急かす営業
国民生活センターには、格安をうたって訪問し、点検後に「今すぐ駆除しないと家が倒壊する」などと不安をあおってその場で高額契約を迫るケースが報告されています。
他の家で撮影した被害写真や、持参した傷んだ木材を見せて「お宅の床下がこんな状態です」と偽って説明した例や、工事当日に「換気扇も必要」「防湿シートも敷くべき」と追加を重ね、了承のないまま作業を進めて高額請求した例もあります。
その場で契約せず、一度持ち帰って検討する、という選択肢を必ず残してください。
困ったときの相談窓口
訪問販売でシロアリ駆除を契約した場合、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフが可能です。
少しでも不審に感じたら、消費者ホットライン「188」(いやや!)に電話するか、お住まいの消費生活センターに相談してください。事前の提示額と実際の請求額が大きく異なる場合も、クーリング・オフや相談の対象になり得ます。
出典:国民生活センター「作業後に高額請求する害虫駆除トラブル」
よくある質問
日本しろあり対策協会が認定する薬剤は、有効期間が5年までと定められています。
これは効果が長く持続しすぎる薬剤ほど環境への影響が懸念されるためで、法律で「5年ごと」と直接義務付けられているわけではありませんが、業界の目安として広く使われています。前回の施工から5年前後を一つの節目として、点検を検討するとよいでしょう。
建物の広さや被害の範囲によって異なり、一律の日数を示す公的な統計は確認できていません。
一般的には床下への薬剤散布・木部処理が中心となるため、被害が広範囲でなければ1日で終わるケースもありますが、正確な所要時間は現地調査を受けたうえで業者に確認してください。
賃貸物件の場合、建物の構造にかかわる工事になるため、まずは管理会社や大家への連絡・相談が先になります。
費用負担についても、借主・貸主のどちらが持つかは契約内容や被害の原因によって異なるため、自己判断で業者に依頼する前に管理会社に確認するのが安全です。
市販の忌避剤・防蟻スプレーは予防や応急的な対応にとどまり、床下や壁の中まで広がった被害を確実に取り除けるとは限りません。
床のたわみや羽アリの大量発生など、被害が進んでいるサインがある場合は、市販品で様子を見ず、上の「自分でできる範囲とプロに頼むべきケース」を確認したうえでプロの点検を検討してください。
まとめ
シロアリ駆除は「怖い」というイメージが先に立ちがちですが、見るべきポイントを押さえれば、落ち着いて業者を選べます。
- 選ぶ基準は「協会加盟・資格保有」「料金の明瞭さ」「保証の中身」
- 価格の安さより、見積もりに何が含まれているかを確認する
- 1社だけで決めず、複数社を比較する
- 相場から外れた見積もりや、契約を急かす営業には注意する
まずは比較表の5社から、自分の状況に合いそうな業者に無料相談してみることから始めてみてください。

